これにも卵が含まれてる!?卵アレルギーの子どもの注意点!十分に対策すれば大丈夫!
卵を食べたら、身体にぶつぶつが出てきた、かゆくなったということはないでしょうか?
それはもしかすると卵アレルギーかもしれません。
以前、卵アレルギーの典型的な症状を紹介しました。
もしかして卵アレルギー!?卵アレルギーの人が出やすい症状を解説!
原因や対処法についてもご紹介しています。
卵を食べなくてもアレルギーが発生しちゃう!?卵アレルギーの原因とは?
「子どもが卵アレルギーかも?」と思った時に知っておきたい対処法を症状別に解説!
今回は、食物アレルギーの中でも多いとされる卵アレルギーについて、注意点についてまとめてみました。
【卵アレルギーに注意が必要な料理・食品とは】
鶏卵はアレルギーを引き起こしやすい食材の一つですが、調理方法等によってアレルギーを起こす強さが異なります。一般的に卵黄より卵白の方がアレルギー性が強く、加熱処理したものよりも生の方がアレルギー性が強いとされています。下記に注意の必要性が高い順にご紹介します。
①生卵に近いもの
生卵そのものはもちろん、マヨネーズ、アイスクリーム、メレンゲに含まれる卵は生に近い状態ですので、アレルギー性は高いと考えられます。
②半熟卵を含むもの
オムレツやスクランブルエッグといった卵料理のほかにも、お好み焼きやたこ焼き、かつ丼の卵とじなどは中の卵が半熟状態であることが多いです。こちらも十分注意が必要です。
③完熟卵を含むもの
卵焼き、茶わん蒸しなどに使用されている卵は完全に加熱されている状態ではありますが、卵白と卵黄のどちらも含み、卵の使用量も多いので注意が必要です。
④卵を含む料理やお菓子
ハンバーグはものによりますが、卵を含んでいるものも多々あります。外食などの際には注文する際に確認するとよいかもしれません。また、天ぷらやとんかつの衣も卵を含んでいますので、注意です。
洋菓子ではケーキやカステラ、クッキーが卵を含んでいることが多いですが、最近では卵不使用のものも販売されていますので、確認してみるとよいでしょう。
⑤卵をつなぎに使った食品
つなぎとして卵を使用している食品については知らない人も多く、知らないうちに卵を口にしてしまうこともありますので注意が必要です。ウインナー、ちくわ、かまぼこなどが当てはまります。
【食物アレルギーをもつ子どもへの教育】
食物アレルギーをもつ本人が言葉を理解し、他人とコミュニケーションをとれるようになってきたら、食物アレルギーをもっていること(何のアレルギーなのか)、除去の必要な食物を食べるとどのような症状が出るのか、などを教えることも大切です。また、なにか食べ物を食べる際には、必ず周囲の大人に除去の必要な食物が入っていないかを聞くように教えましょう。
〇家の中で気を付けること
- 加工食品の表示の確認
- 原因食物が含まれるお菓子などの加工食品を誤って食べないよう、必ず食べる前に食品の原材料表示を確認する習慣をつける
〇食事で工夫できること
- 原因食物が含まれる料理や食品を食物アレルギーをもつ本人の手の届かないところに置く、残ったものを放置しない
- 先に食物アレルギーに対応した料理を作り、本人専用の器に入れてふたやラップをしておくと、家族の料理との混同を防げる
- 食器類は、本人専用の食器がある方が、間違って盛りつけたり食べたりする危険を減らせます。重症の場合は、箸やスプーンを含めて本人専用の食器を用意し、他の家族用と混同しないようにしておくと安心です。
〇家の外で気を付けること
- 家族以外の人(親戚、友人、友人の親など、一緒に食事をする可能性のある人)への協力依頼
- 外食料理、店頭での対面販売の総菜や弁当やパン、菓子などの包装されていない食品は、アレルギー物質に関する表示義務がありません。使用材料が表示されていたとしても、お店の人にアレルゲンが含まれていないか確認しましょう。
【最後に】
卵は食事において欠かせない食材です。なので、子どもが卵アレルギーだった場合には多方面での注意が必要です。思っていなかった料理や商品に卵が含まれていたりすることも多々ありますので、念入りに注意しましょう。
離乳食には、最初はお米や野菜を中心に始めて、慣れてきたら豆腐や白身魚、卵黄を耳かきひとさじから試すのが良いでしょう。初めての食材を試す際には、万が一アレルギー症状が出ても医療機関を受診できる平日の午前中に与えるのが理想です。アレルギーの有無を確認できるように、必ず子どもの体調が良い日に与えるようにしましょう。