赤卵と白卵の違いって?ブランド卵の生産者が詳しく解説します

赤卵と白卵の違いって?ブランド卵の生産者が詳しく解説します

スーパーや市場で目にする赤い卵と白い卵。

赤卵の方が美味しいって本当?栄養たっぷりってウワサはホントなの?

と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、卵と向き合って数十年の卵のプロが、赤卵と白卵のウラ側に迫ります。鶏の種類や餌、そして生産過程のウンチクから、見た目の違いだけじゃわからない本当の違いを探ってみましょう。

卵選びの新たなヒントが見つかるかもしれません。早速みていきましょう。

赤卵と白卵の違いは見た目だけ?

赤卵と白卵の違いは見た目だけ?

スーパーなどで販売されている卵には、白い卵と赤い卵(茶色い)がよく並んでいますよね。

よく「赤い卵の方が高いし美味しい!」や「白い卵よりも栄養が豊富!」といったことを聞きますが、実はこれらの卵には、それほど大きな違いはありません。

赤い卵と白い卵、味や栄養素はどちらも同じで、違うのは見た目だけ。

この認識は正しく、「赤い卵の方が良い卵」と言うことはできないのです。

卵の色に違いが出る理由

ではなぜ、卵の色に違いがでるのでしょうか?

そのタネは、卵を産む「鶏の種類の違い」にあります。

鶏には、全身白い羽で覆われている白い鶏と、茶色い羽で覆われている茶色い鶏が存在し、白い鶏は白い卵、茶色い鶏は赤い卵を産むのが一般的です。

茶色い鶏はプロトポルフィリンという色素を分泌することで赤っぽい卵を産みますが、白い鶏にはこの色素が存在しないため、白い卵をそのまま産むという仕組みです。

ちなみに、現在日本で数多く飼育されている鶏の種類は「ジュリア」「ジュリアライト」「ボリス ブラウン」「ソニア」が主流。

それぞれ軽くご紹介しておくと、下のようになります。

鶏の種類
  • ジュリア/ジュリアライト・・・白卵を産む鶏で有名。シェア率が高く少ない量の餌でも、おいしく美しい卵をたくさん産んでくれる。
  • ボリス ブラウン・・・アメリカで育種された鶏。赤卵を産む。
  • ソニア・・・アメリカで育種された鶏。ピンク色の卵を産む。

卵の色によって価格が変わる理由

栄養や味にほとんど差がないとされる白卵と赤卵。しかし、店頭を見てみると、赤卵の方が価格が高いことがほとんどだと思います。

なぜ白卵より赤卵の方が高いのかというと、鶏の種類によって餌を食べる量が異なるためです。

一般的に赤卵を産む茶色い鶏は、餌をたくさん食べます。同じ量の餌を与えた場合、白い鶏の方がたくさんの卵を産み出してくれます。そのため、市場での販売価格に差が出てくるのです。

また、殻の色とは関係なく、与えている餌の内容(オーガニック)や飼育方法(平飼いなど)によって鶏にかかるコストも変わってくるため、卵の価格も変動します。

生産者さんのこだわり具合も、価格の決定要因になるんですね。

卵の栄養や味は鶏の餌によって変わる

卵の栄養や味は鶏の餌によって変わる

赤卵と白卵、殻の色による栄養や味の差がほとんどないことは、上に書いてある通りです。

では、卵の栄養は全て一緒なのでしょうか?

実は、卵の栄養や味は「食べている餌」によって差があります。

新鮮でバランスの良い餌を食べている鶏は、質の高い卵を産んでくれます。逆に、質の低い餌で育てられている鶏が産む卵は殻が柔らかく、水っぽいものが多い傾向にあります。

これは、殻の色と関係なく、どの卵にも言えることです。

餌の質の向上は、鶏の健康や生産性だけでなく、私たち人間の健康にも大きな影響を及ぼす重要な要素です。良質な餌を通じて摂取する栄養素は、鶏肉や卵を通じて私たちの食卓にも届きます。

養鶏場が餌に対してこだわる姿勢は、安心で品質の高い食品を提供し、健康な食生活をサポートするための努力として大きな価値があるんです。

鶏の餌についてはこちらでも詳しく解説しています。

まとめ

この記事では、殻が赤い卵と白い卵の違いについて解説しました。ポイントをまとめると以下のようになります。

この記事のポイント
  • 赤卵と白卵の栄養素や味の違いはほとんどない
  • 卵の色は、鶏の種類によって異なる
  • 白い卵より赤い卵の方が価格が高いのは、与える餌の量に差があるため
  • 卵の味や栄養素は、卵に与える餌の内容や飼育方法によって変わる

白い卵も赤い卵も、どちらも生産者の方のこだわりによって味や栄養素など、卵のクオリティに差がでます。ぜひ、鶏の餌や生産者のこだわりにも注目しながら、卵を選んでみてくださいね。

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