卵黄に含まれるコリンとは?効果や摂取目安量を養鶏場が解説します
弊社でも販売・生産をしている卵は、「コリン」が多く含まれている代表的な食材の1つです。コリンは、ビタミンをサポートする栄養素であり、認知機能の維持・脂質代謝の増進・血管の健康につながる人間に欠かせない大切な栄養素といえるでしょう。
そこで、今回は卵のスペシャリストである大熊養鶏場が、コリンの効果や摂取目安量についてご紹介します。
「コリン」とはビタミンをサポートする栄養素
コリンとは、脳神経や神経組織を構成する「レシチン」の材料となる栄養素のこと。役割としては人が健全に成長し、健康を維持するのに必要な「ビタミン」と似たようなはたらきやビタミンの吸収をサポートするはたらきがあります。
コリンは卵黄、大豆、レバー、ささげなどに多く含まれていますが、卵から摂れるコリンのことを「卵黄コリン」と呼び、小腸で吸収された後は「アセチルコリン」に変化することで、脳の情報伝達に作用します。
コリンの健康効果
コリンに期待できる健康効果を具体的に3つご紹介します。
1、高血圧・動脈硬化の予防
コリンには、脂質代謝を促進する効果があり、高血圧や脂肪肝の予防にも効果的とされています。
高血圧予防においては、「コリンエステル」という神経物質が、血圧を降下させる作用を持つことが判明しています。また、脂肪肝の予防においては、脂肪が肝臓に蓄積している場合、コリンの摂取によって脂質の代謝が促進され、肝臓の活性化が見られるケースが報告されています。
2、認知症の予防・進行抑制
アルツハイマー型認知症の原因の1つとして、脳の情報伝達物質である「アセチルコリン」の減少と関係があるとされています。
アセチルコリンはコリンから作られ、集中力の向上や脳の活性化を行い記憶力を助ける効果があるため、コリンの積極的な摂取により認知症の予防・進行抑制の効果が期待できます。
3、コレステロールを抑制し、美肌に繋げる
コリンは、コレステロールを低下させる「レシチン」の材料の1つです。コレステロールを低下させることで、血管の通りがよくなることで美肌効果が期待できます。
また、動脈硬化により血栓が詰まってしまうことで、死に至るケースがあるのをご存じでしょうか。血栓は、LDLコレステロールが血管に詰まってしまった状態がほとんどですが、前述のようにレシチンがコレステロールを低下させることで、血栓の発生リスクを抑制する効果も期待できると考えられています。
コリンの摂取目安は?
コリンの摂取目安は、アメリカでは男性 550 mg/ 日、女性 425 mg/ 日とされています。一方、日本ではコリンの摂取量に基準値は設定されていません。
FDA(食品医薬品局:Food and Drug Administration)では、男性 550 mg/ 日、女性 425 mg/ 日と設定された。日本でコリンは, 食品成分表に掲載されていない。また,日本人の食事摂 取基準にも掲載されていない。
引用:「コリン化合物の重要性と運動機能への影」オレオサイエンス 第 20 巻第 4 号(2020)掲載,筆者:大久保 剛
コリンは牛、豚、鶏のレバーや卵黄、大豆など、比較的普段使いしやすい食材に多く含まれています。しかし、基準値である「男性 550 mg/ 日、女性 425 mg/ 日」を考えると、積極的に摂取をしなければ、基準値達成は難しいでしょう。
牛レバー(生) | 330 mg/100g |
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鶏卵(生) | 250 mg/100g |
鶏レバー | 190 mg/100g |
小麦胚芽 | 180 mg/100g |
ベーコン | 120 mg/100g |
乾燥大豆 | 120 mg/100g |
卵1個(50〜60g程度)とベーコン100gを食べても基準値の半分程度の245mgしか到達していないため、コリンを積極的に摂取したい方は、3食に分けるなど、摂取量を考えた献立作りが必要です。
コリンが体内に不足するとどうなる?
コリンが不足することで、認知機能の低下や、動脈硬化・脳梗塞・脂肪肝の予防がしにくくなるため、発生リスクの上昇が予測されます。
日本ではコリンはあまり研究が進んでいない影響素の1つですが、人間が健康に生活する上で欠かせない大切な栄養素です。不足しすぎないように、普段の食事から意識的に摂取することを心がけましょう。
コリン摂取時の注意点
コリンが不足することで、認知機能や脂質代謝・血管の健康が損なわれる可能性についてご紹介しましたが、実は摂りすぎても良くありません。
コリンの過剰摂取がもたらす悪影響としては,コリン作動性の副作用(例えば,発汗,下痢)および魚臭様体臭と共に低血圧が挙げられる。そのため成人に対する上限摂取許容量(UL)を 3.5g/ 日と定めている。
引用:「コリン化合物の重要性と運動機能への影」オレオサイエンス 第 20 巻第 4 号(2020)掲載,筆者:大久保 剛
コリンの摂取上限は、「3.5g/ 日」とされています。発汗・下痢・体臭の変化・低血圧などの悪影響が挙げられているように、何事も過剰摂取には注意が必要です。
まとめ:子どもから大人まで食べやすい「かっぱの健卵」がおすすめ
今回は、「コリン」についてご紹介しました。過剰摂取に注意し、ぜひ高血圧や認知症の予防などの参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、卵は、コリンが豊富に含まれている食材の1つです。スーパーでも気軽に買い安く、料理の幅も広い卵は使い勝手も抜群で、コリンを意識的に摂取しようと考えている方におすすめです!
中でも、当養鶏場が生産する「かっぱの健卵」は、オンラインでの購入や定期購入もできるため、わざわざスーパーに買いに行く必要もありません。
鶏のエサとなる飼料にもこだわり、化学物質や毒素になる原料を徹底的に排除して鶏の健康向上に取り組むことで、卵独特の生臭さが少なく「卵嫌いなお子様でも食べやすい卵」としてご好評いただいています。
また、かっぱの健卵は、「美味しさ・鮮度が長く続く卵」です。
一般的に購入する卵の賞味期限はだいたい1週間から10日くらいが多いですが、かっぱの健卵は、発送から21日目まで生でお召し上がりいただけます(21日目以降は加熱してお召し上がりください)。
「卵の買い足しがいらず、余っても鮮度が保たれていて美味しい。」これがかっぱ健卵の定期購入するメリットです。道内だけでなく、道外にお住まいの方もぜひチェックしてみてくださいね!