生臭くない卵は「かっぱの健卵」臭くない理由は鶏のエサにある!
卵が嫌い、苦手。その理由の一つに「卵の生臭さ」があります。
卵の生臭さの原因には大きく2つあり、鶏が食べる餌と飼育環境。
今回はその理由について徹底解剖!
そして最後には「生臭くない卵」で有名な大熊養鶏場の「かっぱ健卵」についても紹介します。
臭くない理由は必ず存在するのです!
卵が生臭い原因① ニワトリの飼料
ニワトリの飼料の主な材料は、
●魚粉
●穀類 :とうもろこしなど。エネルギー源になります。
●植物油かす:大豆油かすなど。タンパク質(アミノ酸)を摂取。
●炭酸カルシウム:石灰石など。カルシウムを摂取。
などなど…。
養鶏所によって、飼料の種類や配合が違います。
特に臭いに影響があるのが、魚粉と菜種油かすなどに含まれる物質がニワトリの体内のバクテリアにより生臭さの原因であるトリメチルアミンという物質が出来るからなんです。
飼料や配合によって、卵のおいしさだけでなく臭いにまで影響するんです。
なお、トリメチルアミンはニワトリの体内で無臭化しますが、白い卵を産むニワトリより、赤い卵を産むニワトリの方が体内酵素が低いことがあり、生臭さが出やすい傾向があります。
卵が生臭い原因② ニワトリの飼育環境
ニワトリから卵が産み落とされた時、卵はまだ温かいです。
産んでから時間が経つと卵は徐々に冷えていきますが、その時、卵の殻が、その場の臭いを吸収しします。
パックから卵を取り出したとたん卵が生臭い…。と感じた時は、その卵の殻が吸収した臭いかもしれません。
かっぱの健卵が生臭くない理由
ピンクの河童でおなじみのかっぱの健卵は、生臭さがなく、卵が嫌いだった方でも「食べれた!」と大変ご好評頂いております。
秘密は、ニワトリの飼料です。
大熊養鶏所では、おから・ほうれん草・魚粉・米ぬかを与えています。
どれも、私たち人間が食べても問題のないものばかり。
カルシウムの補給は、ホタテの貝殻を細かく砕いたものを使っています。
さらに、ニワトリの健康によいEM菌(有用微生物群)を混ぜて、24時間発酵させます。
そして、卵の生臭さを消すための決め手は、大豆から抽出したタンパク質ビターゼという天然由来の栄養補助成分。これを飼料に加えることで、びっくりするくらい生臭さを感じない卵が生まれます。
大熊養鶏所のニワトリの飼料は一般のニワトリのものより手間も費用もかかりますが、本当においしくて、安心できる卵を皆様に届けたいから!
健康なニワトリが、おいしい卵を産んでくれます。
栄養価を高める「EM菌」とは
EM=有用微生物群(Effective Microorganisms)の略称です。
その名の通り、特殊なひとつの菌ではなく、乳酸菌や酵母、光合成細菌など、どこにでもいる微生物で、人間にも自然環境にも役立つものを有用微生物と言い、その微生物の集まりが有用微生物群(EM)です。農地や水環境の改善に威力を発揮する光合成細菌や、発酵型の乳酸菌、酵母など、自然界にいる人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体です。これらの善玉菌を絶妙な比率でブレンドし、相乗効果を生み出したのがEM となります。1982年に比嘉照夫琉球大学名誉教授によって開発されました。
農業にてEMで期待される効果
EM菌は水稲、畑作、果樹など、主に土壌を改良する目的で使用されます。EM菌を植物自体にも散布すると植物が健全に育ち、抵抗力が上がることによって病害虫を防いだり、農薬や化学肥料を使わなくても済むようになります。
EMで発酵分解した堆肥は容易に分解・吸収されやすく、また有用な成分を多く含むため、植物の生長を促進させます。水環境ではヘドロを発酵させ、他の微生物や原生動物が食べやすい形へと変化させます。
土壌1gには1億〜10億の微生物が存在すると言われています。EMには多様な微生物の他に、多様な代謝物が含まれており、それらが土壌中に存在している微生物を活性化させ、微生物の種類を多様化させます。それにより原生動物、さらにミミズが増えるなど土壌中の生態系が豊かになり、結果的に豊かな土壌が形成されます。しかし、土壌中の微生物が少なくなる・バランスが崩れると、ミミズなど他の生物が減少し、土壌がやせていきます。
畜産業にてEMで期待される効果
①畜産の悪臭の減少
家畜は本来臭くないのです。生物には生まれつき疾病に対する抵抗力=抗酸化力が備わっています。ところが、従来の畜産業では抗生剤や消毒薬を乱用してきており、その結果、病原菌に対して家畜が自らの免疫力が低くなり、薬剤の使用が増えました。
しかし、その薬剤に耐えうる病原菌が発生し、これに対する薬剤の開発と投与が繰り返される悪循環となってしまいました。
この過程で薬剤等により酸化された環境が作り出され、これが悪臭の要因となっています。
そこで、EMを使用すると家畜のストレスが減少し、薬剤の投与も減らすことができました。それにより、本来の抗酸化の環境が実現して悪臭を抑えられることが出来ます。
②育成率の向上
飼育の途中にストレスや疾病により死亡する家畜は一定数います。EMの使用によりこれが減少する傾向にあります。
③害虫の減少
悪臭につきものの大型イエバエがEMの使用により減少します。EMの使用によりサナギからの羽化が抑制されるのが要因のようです。
EMによる特徴ある畜産物の生産
EMを使用すると、食肉、鶏卵等において、臭みがなくなる、食味にコクが出てまろやかになる、保存性が良い、日持ちする等の特徴が出ます。
他分野への応用
生物多様性を促進するEM技術は養殖、水質浄化分野にも応用されています。養殖・水質浄化分野では、水系の生態系を豊かにすることで、自浄作用が高まり、水質が改善されます。
卵の生臭さを消すための決め手「ビターゼ」とは
化学合成物質・肉骨粉等の動物性タンパク源無しの畜産向け飼料です。
鶏、牛、豚などの家畜の飼料としてだけでなく、ストレス解消を目的としてサラブレッドの飼育にまで貢献している「ビターゼ」。
家畜が本能的に欲求する植物栄養素=小麦に大豆の抽出液エキスを吸着した有機質の配合飼料で、具体的には、生大豆を、暗反応処理による「加湿催芽発酵」という特殊処理により、大豆の本来持つ酵素作用によって抽出した助酵素群を、乾燥した賦型剤に吸着加工した飼料です。
まとめ
卵が生臭いことには鶏が食べる餌や飼育環境が関係していました。
その反面大熊養鶏場の卵は徹底した管理と、こだわりの餌で「生臭くない卵」としても有名です。
今まで生臭くい卵から嫌煙していた方は、一度食べてみて欲しいです!
その味と匂いに驚くでしょう。
「かっぱ健卵」を食べたお客さまの声も参考にしてみてください。
まずは、TKG(卵かけご飯)など生卵で是非お試し下さい!
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