有精卵と無精卵の違いは?栄養・味・見分け方を養鶏場が解説!どちらがおすすめかも紹介します
卵を買う際に、「有精卵」と書かれたラベルを見たことはありますよね。一般的なスーパーで有精卵はあまり売っていませんが、直売場では有精卵を扱っている場合も多いです。
卵はパッとみるだけでは、違いがわかりにくく、ラベルや大きさで判断するしかありません。しかし、ラベルの意味が分からなければ卵を選ぶことはできないため、選ぶ際に困ってしまいます。
そこで、鶏を育てる、卵のプロフェッショナルである大熊養鶏場が、有精卵・無精卵の違いや結局どちらがおすすめなのかを徹底解説します。
有精卵と無精卵の違いは、受精の有無
有精卵と無精卵の違いは、受精をしているかどうかです。
漢字の通り、有精卵は精子が入った受精した卵、無精卵は精子がなく受精していない卵です。雌鶏は、品種改良の結果受精しなくても単体で卵を産めるようになったため、”有精卵”・”無精卵”と呼び方が異なるようになりました。
ちなみに、一般的にスーパーに売っている卵は無精卵のため温めてもヒヨコにはなりませんが、有精卵は温めるとヒヨコになる可能性があります。
もちろん、有精卵でも温めなければヒヨコにならないため、食べることができます。
有精卵と無精卵の違いを徹底解説
有精卵と無精卵の違いは、受精したかどうかです。
現在、スーパーに多く並ぶ卵のほとんどが無精卵。そのため、なんとなく見慣れない有精卵の方が優れているような印象があると思いますが、実際は何がどう違うのでしょうか?
養鶏場が、有精卵と無精卵の違いを徹底解説していきます。
①栄養価の違い
無精卵と有精卵に栄養の違いはありません。
なんとなく有精卵の方が栄養価が高い印象がある方も多いと思いますが、実は栄養価の違いについては農林水産省から公式な発表があります。
有精卵と無精卵の栄養価の違いですが、違いは「精子があるかないか」というだけで、栄養的な違いはありません。
引用:農林水産省「消費者の部屋」
②味の違い
有精卵と無精卵を比べても、明確な味の違いはほぼありません。
一般的に、有精卵が育つ環境はストレスが少ない状態で生まれる場合が多く、ストレスフリーな卵ほど生臭さが少なくコクがあると言われています。
しかし、卵の生臭さやコクはエサや水・育つ環境により大きく変化するため、一概に受精しているから味が良くなるわけではありません。受精卵・無精卵の違いだけでは、味に影響は出にくいです。
③賞味期限の違い
無精卵・有精卵の賞味期限は、あまり変わりません。しかし、2つを比べると有精卵の方が賞味期限は短いです。
一般的な無精卵の賞味期限は常温保存で2〜3週間程度。有精卵も無精卵と同じく2〜3週間程度とされています。
しかし、有精卵は20℃以上の環境で数日放置していると卵が温まり、卵の栄養を吸ってヒヨコが成長してしまいます。
無精卵と有精卵を比べると、たしかに有精卵は劣化しやすく賞味期限が短いです。といっても、2〜3週間程度で急激に品質が劣化する可能性は低いため、賞味期限は無精卵とほぼ変わらないと思っていいでしょう。
④育て方・価格の違い
有精卵と無精卵のもっとも異なる点は、育て方によるコストの差。
有精卵は「鶏卵の表示に関する公正競争規約」により定義が厳しく決められており、環境を整えるための生産コストが高くなるため、高単価になりがちだからです。
「有精卵」の表示については、複数の成雌鶏に複数の成雄鶏(雌 100 羽に対して雄5羽以上)を混飼し、自然交配可能な飼育環境(平飼い・放飼い)にある場合について表示できることとしました。
引用:鶏卵の表示に関する公正競争規約の説明・鶏卵の表示に関する公正競争規約及び施行規則
また、受精確率は高いものの必ずしも 100%ではないことから、その旨(有精卵ではない鶏卵が含まれている可能性がある旨又は有精卵である確率)を付記することとしました。
⑤見た目の違い
有精卵・無精卵は、卵を割った際に見られる胚の大きさに違いがあります。
よく食べる卵にも見られる、黄身部分に筋のように伸びた白い小さな塊のことを”胚”と言います。受精すると、”胚”が分割していくため大きくハッキリとするようになるため、卵を割った後の見た目で判断することができます。
見分けるには購入するしかないため、スーパーで見分けたい場合はパッケージに「有精卵」と書かれているかどうかで判断しましょう。
有精卵と無精卵でどちらがおすすめ?
有精卵と無精卵の違いとして栄養価・味・賞味期限の違いは乏しく、育て方・価格の違いが主と説明してきました。
有精卵・無精卵はどのような点にこだわっている方向けの卵なのか、ご紹介します。
品質にこだわりたいなら【有精卵】
有精卵は鶏がストレスが少なくのびのびと育った証拠。品質にこだわりたい方は有精卵にこだわって下さい。
有精卵と無精卵をただ比べても味の違いは出にくいです。しかし、そもそも卵は有精卵・無精卵に限らず、卵は鶏のエサ・水・生育環境などすべてが合わさって味に変化をもたらし、すべての要素を揃えてこそ、美味しい卵がうまれます。有精卵ならではの生育環境の良さを活かしつつ、エサ・水にこだわった高品質な卵を育てている養鶏場も多いです。
もちろんコストはかさみますが、高いコストをかけてまで有精卵を育てる養鶏場はエサ・水など、すべてにこだわった高品質を目指した卵作りを行う方がほとんど。高品質な卵を食べたいなら、高いコストをかけ生育環境にこだわった有精卵から選んで下さい。
コスパ重視なら【無精卵】
無精卵のメリットは、安価に品質の高い卵を購入できる点です。こだわりを持って無精卵を育てている養鶏場の中には、有精卵とさほど変わらない味わいの卵を育てている方もあります。
有精卵は鶏にストレスが少ない平飼い・放し飼いで育った鶏の卵ですが、無精卵に多い飼い方はケージ飼い。ケージ飼いは、人間の手で環境が整えられているため平飼い・放し飼いで問題が起こりやすい衛生面での心配が少ないです。
たしかに平飼い・放し飼いは鶏にとってストレスが少ないですが、ケージで飼われているからといってストレスが重すぎるわけではありません。エサ・水に強くこだわりをもった養鶏場の卵なら、無精卵でもより鶏にストレスを与えないケージ飼いで育てているため、有精卵・無精卵の味に違いは出にくいです。
有精卵よりも安価に買える無精卵のなかでも、エサ・水とストレスの少ないケージ飼いにこだわった養鶏場の卵は絶品。安全性・エサ・水などにこだわって作られた品質の高い卵を安価に買える手段が、無精卵です。
まとめ:コスパ重視派なら無精卵の「かっぱの健卵」
有精卵と無精卵の違いは、育て方による価格差が大きいです。
どこまでも品質にこだわって卵を選びたいなら有精卵ですが、卵の美味しさは有精卵・無精卵だけでは決まりません。
例え無精卵だとしても、鶏にとってストレスの少ない生育環境で水・エサなどにもこだわった無精卵なら、高価な有精卵とも味に引けはとりません。
こんなにも自信をもって無精卵をおすすめできるのは弊社、大熊養鶏場が育てる無精卵「かっぱの健卵」が美味しいから。
卵独特の臭みがないオーガニック卵である「かっぱの健卵」は手で卵が掴める程の新鮮さ。
鶏のエサとなる飼料にもこだわり、化学物質や毒素になる原料を徹底的に排除して鶏の健康向上に取り組むことで、卵独特の生臭さが少なく「卵嫌いなお子様でも食べやすい卵」としてご好評いただいています。
なんと、かっぱの健卵はオンラインで定期購入できるため、スーパーに買いに行くことなく食べられます。
「かっぱの健卵」をオンラインショップで見てみるまた、かっぱの健卵は、「美味しさ・鮮度が長く続く卵」。
一般的に購入する卵の賞味期限はだいたい1週間から10日くらいが多いですが、かっぱの健卵は、発送から21日目まで生でお召し上がりいただけます(21日目以降は加熱してお召し上がりください)。
卵の買い足しがいらず、余っても鮮度が保たれていて美味しい。これがかっぱ健卵の定期購入するメリットです。オンラインショップからも購入可能ですので、道外にお住まいの方もぜひチェックしてみてくださいね!