卵に黒い点があったけど食べても大丈夫?見分け方と安全性を養鶏場が解説
幅広い料理に使われ、毎日の食卓に欠かせない卵。
しかし、「卵を食べようとしたら黒い点があった!」という経験はありませんか?
卵に黒い点が見つかったら、もし食べてお腹を壊したらどうしようと思う反面、食べれるのに捨てたらもったいないとも思いますよね。
実は、卵の殻の内側に黒い点が見つかった場合、カビが生えていて食べられない可能性が高いんです!
一方で、卵を割った時に黄身の部分に付着している黒い点は、血卵と呼ばれ、問題なく食べられる場合もあります。
そこで今回の記事では、卵に黒い点が見つかった場合、食べれるのか、食べられないのかの判断基準について北海道比布町で「かっぱの健卵」というブランド卵を製造する大熊養鶏場が解説します!
この記事を最後までご覧いただき、安全に卵を食べるための参考になれば幸いです。
卵に黒い点が?!こんな場合が考えられます
- 殻の内側に黒い点があった
→カビ
→血卵 - 殻の外側に黒い点があった
→卵殻色素の沈着
→洗浄不足(直売所で購入した場合たまに見られる) - ゆで卵に黒い点があった
→硫化水素
一つずつ解説していきますね!
殻の内側に黒斑があったら、カビに注意!
殻の内側に黒い点があった場合、カビまたは血卵の可能性が考えられます。
卵のカビ
殻の内側に黒いシミのようなものができていた場合、カビが発生している可能性があります。
血卵の場合は血斑や肉斑が動かせますが、カビの場合はシミのように動きません。
爪楊枝などでつついてみても動かなかった場合、食べずに廃棄してください。
外側がきれいな卵でも内側にカビが発生している場合があるので、普段から卵を割ったら殻の内側を確認する習慣が重要です!
血卵
血卵とは、血や肉斑(ミートスポット)が卵の中に入り込んでしまったものです。
親鶏に何らかのストレスが一時的に加わることで卵の中に血や肉斑が混じってしまうことがあるんです。
肉斑といっても親鶏の肉片が混入したわけではなく、色素の混入ですのでご安心ください。
食べても害はありませんが、気になる場合は取り除いて召し上がってください。
殻の外に黒斑があっても、中身は安全!
殻の外側に黒い点があった場合、原因として卵殻色素の沈着または洗浄不足が考えられます。
赤黒い斑点(色素沈着)
茶色い卵によく見られますが、問題なく召し上がれます。
汚れの付着(洗浄不足)
ごく稀に殻の外側に汚れがついたままの卵が市場に流通してしまうことがあります。
この場合、水洗いはせず、気になるようでしたら乾いたタオルで軽く拭くことをおすすめします。
また、殻を割る際に殻と中身が触れないように注意し、気になるようでしたら加熱調理することをおすすめします。
ゆで卵の表面に黒い斑点があっても問題なし
ゆで卵の表面に黒い斑点ができてしまっても、特に害はありません。
ゆで卵の表面に黒い斑点ができるのには、こんな仕組みがあるんです。
- 卵白に含まれるシステイン・メチオニンが加熱によって分解され、硫化水素になる。
- 鍋から水分中に溶け出した鉄分が卵の中に流入する。
- 硫化水素と鉄分が反応し、ゆで卵の表面に黒い斑点ができる。
また、卵を茹ですぎると卵黄が緑色に変色してしまうことがありますが、これは卵黄に含まれる鉄分と硫化水素が反応してしまうことで起こります。
これらの硫化黒変は、下記の工夫で防止できますよ。
- ゆで卵を12分以上茹でない
- 茹でてすぐに冷水で冷やす
- 冷水に酢を混ぜる
卵は冷蔵庫での保存で賞味期限内に食べよう
卵は家庭料理でもよく使われる馴染み深い食材ですが、保存方法によっては細菌が発生し食中毒を引き起こす場合もあります。
冷蔵庫で保存して細菌の増殖を防ぎ、賞味期限内に食べましょう!
まとめ
卵の殻の内側にあった黒い点の正体はカビということがわかりました。
外側がきれいな卵でも、安全に卵を食べるためには、割ったら殻の内側を確認するようにしましょう!
そのほかの場合は特に問題なく食べられますが、気になる場合は除去したり加熱調理に使ったり、時には廃棄することにもなるかもしれません。
また、安心して卵を食べるためには卵の品質を確認することも重要です。
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大熊養鶏場では鶏の餌から飼育環境まで、鶏の健康に徹底的にこだわっています。
健康な鶏が産んだ卵もやはり健康な卵です!
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