卵のカラザは取らずに食べて!カラザの正体を養鶏場が解説!
卵のカラザとは、卵を割ったときに現れる卵黄の横にある白いひも状の物体のことです。その見た目から取り除いて食べるという人も多いようですが、実は取らないほうがいいということをご存知でしょうか。
今回は「かっぱの健卵」というブランド卵を販売する北海道比布町の大熊養鶏場が、卵のカラザの正体を詳しく解説します!
卵のカラザは取らずに食べるのが効果的
前述したとおり、卵のカラザは卵を割ったときに現れる卵黄の横にある白いひも状の物体のことです。実はこのカラザには卵にとって大事な役割があり、卵の殻の中にある卵黄を外部からの衝撃から守るための大事なものなのです。
そんなカラザには、実はたくさんの栄養が含まれています。その見た目から気持ち悪さを感じてしまい、取り除いて食べる人が多いのですが、実は取り除かずに食べたほうがいいものでもあります。次の見出しで、カラザにどのような栄養が含まれているのか確認しておきましょう。
卵のカラザに含まれている栄養素を解説
ここでは、卵のカラザに含まれる栄養素とその効果について解説します。
シアル酸
卵のカラザには、シアル酸が多く含まれています。このシアル酸には、免疫力を高める働きがあるのが特徴です。そのため、ウイルスや菌が身体に侵入するのを防いでくれる効果が期待できます。
カルシウム
カルシウムも、卵のカラザに含まれている栄養素のひとつです。ご存知のとおり、カルシウムには強い歯や骨を作る効果が期待できます。また、筋肉の収縮や神経を安定させるなどの大切な役割を担っているのが特徴です。
ビタミンB1
糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要となる栄養であるビタミンB1も、カラザに含まれている栄養素です。疲労回復効果が期待できます。
ビタミンB2
ビタミンB2も、卵のカラザに含まれている栄養素です。脂質の代謝を助ける栄養素として知られており、皮膚や髪、爪などを健やかに保つ効果が期待できます。
どうしても嫌なときの対処法は?卵のカラザの取り方を紹介
シアル酸やカルシウム、ビタミンB1・B2など身体によい栄養がたくさん入った卵のカラザですが、その見た目からどうしても口にするのが嫌だという人もいるようです。ここでは、どうしても嫌なときの対処法として卵のカラザの取り方をご紹介します。
なかなか取りにくそうに見えるカラザですが、実は菜箸を使えば簡単に取り除くことができます。手順は以下のとおりです。
- ボウルに卵を割り入れます
- 菜箸を使ってカラザの根元部分を掴みます
- 2をそのまま持ち上げ、取り除けば完了です
カラザの取り方はたったこれだけ。菜箸を使った取り方をご紹介しましたが、フォークでも代用できます。フォークを使う場合は、フォークの隙間でカラザを挟み込むようにしてすくい上げるのがポイントです。
なお、最近は100円ショップやネットショップでは、カラザを取り除く専用のアイテムも販売されているようです。菜箸やフォークで取るのが難しいと感じる場合は、カラザ取り専用アイテムの購入を検討してみてもいいかもしれませんね。そうすることで、カラザを取る手間もラクになるでしょう。
まとめ
今回は、卵のカラザについて解説しました。見た目から敬遠されがちなカラザですが、シアル酸やカルシウム、ビタミンB1・B2など身体によい栄養がたくさん含まれています。
そのため、養鶏場としてはできれば取り除かずに召し上がっていただくことをおすすめしています。完全栄養食品とも言われている卵。カラザ含め栄養素の高い食材なので、普段の食事に積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。