エッグノックの作り方とアレンジ|クリスマスにぴったりの濃厚ドリンク

エッグノックは、卵と牛乳、砂糖を使って作る温かい飲み物。とろりと口当たりが良く、驚くほど濃厚で甘いのが特徴です。欧米では寒い時期によく飲まれており、冷えた体をじんわりと温めてくれます。
さらに、エッグノックは用意する材料や道具もシンプル!自宅でも簡単に作れるのも魅力です。ぜひ寒い季節には、エッグノックで心も体もほっこりしてみませんか?
本記事では、北海道比布町で「かっぱの健卵」というブランド卵を製造する大熊養鶏場が、エッグノックの作り方と美味しいアレンジレシピを紹介します。エッグノックの歴史や、他のドリンクとの違いも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
エッグノックとは?クリスマスの伝統ドリンク

エッグノックとは、卵、牛乳、砂糖、シナモンやナツメグなどのスパイスを使って作られる甘いドリンクです。ラム酒やブランデーなどのお酒を加え、ホットカクテルとして楽しむこともあります。欧米では、クリスマスの伝統的な飲み物として親しまれています。
エッグノックの歴史と欧米での人気
エッグノックの発祥には諸説ありますが、中世イギリスで飲まれていた「ポセット(posset)」が元になったという説が有力です。
ポセットは、温めたミルクに酒を混ぜた飲み物で、風邪をひいたときの滋養強壮剤として修道士や貴族の間でよく飲まれていました。
その後、当時は貴重だったミルクや卵を使ったポセットが裕福な貴族の間で流行し、繁栄や健康を願う乾杯の場で飲まれるようになりました。
1700年代になると、エッグノックはイギリスの植民地だったアメリカにも伝わります。アメリカではミルクや卵が豊富だったため、安価なラム酒を使ったエッグノックが一般の人々にも広まり、次第に祝祭のシンボルとして親しまれるようになりました。
現在では、ホリデーシーズンを迎えると、アメリカのスーパーには市販の紙パック入りエッグノックが大量に並ぶなど、冬の定番ドリンクとなっています。
エッグノックの味の特徴と他のドリンクとの違い
エッグノックは、スパイスの香りとラム酒の風味を感じられる飲み物です。濃厚クリーミーでほっこりとした甘さがあります。
エッグノックによく似た飲み物には、ミルクセーキ、卵酒、エッグコーヒーがあげられますが、それぞれ使用する材料や味の特徴が大きく異なります。
ドリンク名 | 主な材料 | 味の特徴 | 口当たり | 飲み方 |
エッグノック | 卵黄、牛乳、砂糖、ラム酒・ブランデー(アルコール)、シナモン・ナツメグ(スパイス) | 濃厚でクリーミー、スパイスの風味が際立つ | なめらかでとろりとした口当たり | ホットが多いが、アイスでも飲まれる |
ミルクセーキ | 卵黄、牛乳、砂糖、バニラエッセンス | 優しい甘さとミルクのコク、シンプルな味わい | なめらかで軽い | 冷やして飲まれることが多い |
卵酒(たまござけ) | 卵、砂糖、日本酒 | 卵と砂糖のまろやかな甘み、日本酒の風味 | なめらかで温かみのある飲み口 | ホットで飲まれることが多い |
エッグコーヒー | 卵黄、コンデンスミルク、濃いめのコーヒー(ベトナムコーヒーがよく使われる) | エッグクリームの甘さとコーヒーの苦味のバランスが良く、ティラミスに似た味わい | 2層に分かれ、上層はクリーミー、下層はコーヒーのしっかりした味 | ホットで飲まれることが多い |
基本のエッグノックの作り方(レシピ)

アメリカのスーパーでは市販で売られているエッグノックですが、家庭でも簡単に作れます。寒い日に体を温めたいときに、ぜひお試しください。
必要な材料と準備するもの
材料(1人分)
- 卵黄 1個
- 牛乳 200ml
- 砂糖 大さじ1
- シナモン(またはナツメグ)パウダー 少々
- ラム酒(お好みで) 大さじ1
準備するもの
- ボウル
- 泡立て器(またはハンドミキサー)
- 鍋
基本の作り方とポイント
エッグノックを作る際は、口当たりをよくするためにも卵黄と砂糖を泡立つまでしっかり混ぜるのがポイントです。また、牛乳を温めすぎると分離してしまうため、弱火で沸騰させないよう注意してください。
ラム酒の量はお好みで調整できます。アルコールが苦手な方は小さじ1程度でも十分に風味を感じられます。なお、お子さま用に作る場合は、アルコールを飛ばさずに仕上げるため、ラム酒を入れないようにしてください。
作り方
- ボウルに卵黄と砂糖を入れて、泡立て器やハンドミキサーを使って泡立つまでしっかり混ぜる
- 牛乳を鍋に入れて、ふつふつするまで弱火で温める
- 火を止めて、鍋に(1)とラム酒を加え軽く混ぜる
- 容器に(3)を注ぎ、シナモンパウダーをふりかけて完成
濃厚でクリーミーに仕上げるコツ
濃厚でクリーミーなエッグノックに仕上げるためには、卵黄と砂糖をしっかり混ぜ合わせることが大切です。泡立つまで混ぜ合わせることで、なめらかでコク深い味わいに仕上がります。
さらに生クリームを加えると、より濃厚でクリーミーな口当たりになります。その場合は、牛乳の分量を減らすとよいでしょう。目安として、牛乳130ml、生クリーム70mlの2:1の比率がおすすめです。
牛乳や生クリームを温める際は、分離しないよう弱火でじっくり温めましょう。また、ラム酒は香りが飛ばないよう、火を止めてから加えてください。
エッグノックのアレンジレシピ|好みに合わせた楽しみ方

ここからは、エッグノックをより美味しく楽しめるアレンジレシピを紹介します。
ラム酒・ウイスキー・ブランデーを使った大人向けレシピ
エッグノックの基本のレシピではラム酒を使っていますが、お好みの洋酒を使うと、また違った風味を楽しめます。
- ラム酒:バニラのような甘い香りと、まろやかな味わい
- ウイスキー:深みのある香ばしさとコクのある大人な味わい
- ブランデー:フルーティーで華やかな香りが際立つ上品な味わい
ノンアルコール版エッグノックの作り方
お子さまやアルコールが苦手な方には、ラム酒の代わりにメープルシロップを使ったエッグノックがおすすめです。自然な甘みとメープルのコク深い風味を楽しめます。
材料(1人分)
- 卵黄 1個
- 牛乳 130ml
- 生クリーム 70ml
- メープルシロップ 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- シナモンパウダー 適量
作り方
- ボウルに卵黄と砂糖を入れて、泡立て器でよく混ぜる
- 鍋に牛乳、生クリーム、メープルシロップを入れて、ふつふつするまで弱火でじっくり加熱する
- 火を止めて(2)に(1)を入れて軽く混ぜる
- 容器に(3)を注ぎ、シナモンパウダーをふりかけて完成
チョコレート・バニラ・スパイスを加えたアレンジ
エッグノックにほろ苦いココアを加えた大人な一杯です。お好みでバニラアイスやスパイスをトッピングすると、デザート感覚で楽しめます。
材料(1人分)
- 卵黄 1個
- 牛乳 180ml
- ココアパウダー 大さじ1
- 砂糖 大さじ2
- バニラアイス 適量
- シナモンパウダー 適量
作り方
- ボウルに卵黄と砂糖を入れて、泡立て器やミキサーで泡立つまでしっかり混ぜる
- 鍋に、牛乳とココアパウダーを入れて、弱火でふつふつと煮立つまでじっくりと温める
- カップに(2)を注ぎ、(1)を加えて軽く混ぜる
- 最後にバニラアイスをのせ、シナモンパウダーをふりかけて完成
エッグノックの保存方法と賞味期限

ここでは、エッグノックの保存方法と賞味期限について詳しく解説します。
作り置きできる?保存時の注意点
手作りのエッグノックは、作り方や使用する材料によって保存日数が異なります。しかし、生の卵を使用するため、サルモネラ菌などのリスクを避けるためにも作り置きは避け、作ったその日に飲み切ると安心です。
一方、市販のエッグノックは冷蔵庫で保存し、パッケージに記載されている賞味期限を守って使用しましょう。
エッグノックを常温で保存すると、すぐに傷んでしまう可能性があります。そのため、自家製のエッグノッグは冷蔵庫で保存し、その日のうちに飲み切ることが大切です。
また、エッグノックが分離している、または凝固している場合は、品質が劣化している可能性があるため飲むのは避けたほうがよいでしょう。
エッグノックの冷凍保存は推奨されません。解凍時に卵や牛乳の風味が損なわれるほか、分離しやすくなるため避けるのが無難です。
アルコール入りエッグノックはどのくらい日持ちする?
アルコールには細菌の増殖を抑制する働きはあるものの、エッグノックの製法やアルコール度数などによって保存期間は異なります。さらに、エッグノックは生の卵が使われているため、作りたてを楽しむことが最も安全で美味しい方法といえます。
かっぱの健卵でより美味しいエッグノック

エッグノックを、安心・安全に美味しく楽しむためにも、新鮮な卵を使いたいもの。そこでおすすめなのが、北海道比布町(ぴっぷ)にある大熊養鶏場が生産している「かっぱの健卵」です。
大熊養鶏場では、清潔な飼育環境と安心・安全な自然由来のエサにこだわっています。そんな大熊養鶏場で生まれた卵は驚くほど生臭くなく、卵が苦手な方でも食べやすいのが魅力です。
さらに、一般の卵には含まれていないアスタキサンチンが豊富!美容維持にもおすすめです!エッグノックを作る際は、ぜひ新鮮で美味しい「かっぱの健卵」をお試しください。
まとめ
今回は、クリスマスシーズンの定番ドリンク「エッグノック」の基本の作り方やアレンジレシピを盛りだくさんにお届けしました。
エッグノックは、とろりなめらかな口当たりで、卵と牛乳の風味を感じられる温かくて甘い飲み物です。寒い時期にはぴったりなので、ぜひリラックスタイムのお供に作ってみてはいかがでしょうか。
かっぱの健卵の3つのこだわり