魚粉は高価!?飼料の魚粉の栄養と高騰している理由を解説!
家畜のエサとして使われている材料シリーズ、今回は「魚粉」についてご紹介します!
養殖用や家畜の餌として多く使われている魚粉。飼料としてばかりでなく、出汁や旨味成分として人の食事にも重宝されています。
魚粉の栄養価の高さや、材料減少により高騰している事情について紹介していきます。
それでは見てきましょう。
魚粉とは?基本的な知識を解説
魚粉は乾燥させたイワシなどの魚を砕いて粉状にしたもので、主に飼料や有機肥料として使用されています。
日本は魚粉をチリやペルーなどから輸入し、主として養魚飼料・家畜養鶏や養豚など飼料として利用しています。
牛海綿状脳症(BSE)問題が発生してを賑以来、家畜のタンパク質源として肉骨粉の使用が敬遠され、その代用として魚粉の需要が増加しています。
ですが原料であるイワシの漁獲量減少の影響により魚粉の価格が高騰傾向にあります。(参考:Wikipedia)
魚粉にはどんな栄養がある?
魚粉は飼料に使われるばかりではありません。
ラーメンやつけ麺などにも使用されている旨味成分でもあります。また、魚粉にはタンパク質、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど、栄養素が健康に必要な含まれています。
また必須脂肪酸といわれるEPAやDHAなども豊富。
粉末なので出汁がすぐに出るという特徴もあり、自宅でラーメンを食べる際や白いご飯にそのままをかけるだけでグンと美味しくなります。
つまり、魚粉は、魚の様々な栄養をそのまま摂取することができるスグレモノなのです。
原因は漁獲量の減少?なぜ価格が高騰しているのか、代用品は?
養殖用飼料の動物性タンパク源として欠かせない魚粉。ですが魚粉は現在減少傾向にあります。
その原因の一つは、魚粉の主な原料となるイワシの漁獲量の減少。
魚粉の主な材料となっているカタクチイワシは天然資源でもあり価格は時価で不安定なのがネックなところです。
さらに乱獲によって枯渇してしまうと他の海洋生物にも影響を及ぼすこともあるため、魚粉を極力使わない養殖用飼料の開発が望まれています。
そこで魚粉に代わる飼料として考えられているのが大豆油粕やコーングルテンミールなどの植物性原料とフェザーミールやチキンミールなどの動物性原料。
必要量を安価に確保できる「昆虫」による動物性原料も候補としてあがっています。
今後は魚粉配合率を減らし低コストで安定供給ができる配合飼料が期待されてくでしょう。
まとめ
ここまで、飼料として重宝されている魚粉の栄養素や高騰事情について解説してまいりました。
魚粉はとても栄養価が高く、養殖用飼料としても欠かせない食品だということがご理解いただけたかと思います。
ちなみに北海道の旭川近隣の町、比布町にある大熊養鶏場の卵「かっぱの健卵」はニワトリの餌に飼料を使用しています。
飼料には土壌改良用として開発した微生物資材、EM菌が混ぜられており、環境衛生とニワトリの健康面の向上を図っています。
そのため、大隈養鶏場で生まれた卵はプリッとしていてクセがありません。
良い卵は健康なニワトリから、健康なニワトリは良質な餌から!
そんな「かっぱの健卵」はオンラインショップでの購入が可能です。北海道民割のお得な商品や定期宅配コース、北海道民割の定期購入もありますので、毎日の健康にぜひ取り入れてみてください。
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