離乳食で卵白を冷凍保存できる?メリット・デメリットとおすすめレシピ

卵は、栄養価が高い食材です。離乳食で使う際は赤ちゃんの月齢や発達に合わせて卵黄から始め、次に卵白、最後に全卵へと進めていきます。
ただし離乳食初期は、少量の卵黄から与えるため余った卵白がもったいない、冷凍しておきたいと考えているママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、離乳食の卵白を安全に冷凍する方法を解説します。卵卵を使ったアレンジレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
卵白を冷凍保存できる?メリットとデメリット

加熱した卵白は冷凍すると食感が変化し、固くなるため注意が必要です。ただし、冷凍方法を工夫すれば、加熱済みの卵白でも離乳食に活用できます。
卵白の冷凍ストックを用意しておけば、電子レンジで加熱するだけでサッと準備できるため、忙しいママやパパにとっては大きな助けになります。
また、余りがちな卵白を有効活用できるうえ、赤ちゃんの食べる量に合わせて調整しやすいなど、多くのメリットがあります。
ただし、卵白は卵黄よりもアレルギーが起こりやすい部位です。離乳食で使う際は、赤ちゃんの月齢に合わせて「黄身→白身→全卵1/2→全卵1個」と段階的に進めるようにしましょう。
冷凍卵白の保存方法と期間
加熱済みの卵白は、冷凍により食感が変化してしまうため、裏ごししてペースト状にしてから冷凍するようにしましょう。保存期間は、冷凍してから1週間です。
また、生の卵白を冷凍する方法もありますが、赤ちゃんの離乳食には不向きです。必ず、冷凍する前に加熱しましょう。
冷凍すると食感が変わる理由
卵白は、ほとんどが水分とアルブミンというタンパク質で構成されています。卵白を冷凍・解凍すると、水分とタンパク質が分離し、水分が抜けてゴムのように食感で固くなってしまうため、そのまま冷凍するのは避けた方が無難です。
裏ごししてペースト状にするなど、なるべく食感の変化が気にならない状態にしてから冷凍するようにしましょう。
卵白を冷凍する際のコツ

離乳食の卵白を安心・安全に冷凍保存するためには、いくつかのコツがあります。なるべく食感や風味が変わらないよう、冷凍する前にひと工夫加えるようにしましょう。
加熱してから冷凍する方法
- 卵を固ゆでする(沸騰したお湯で約20分茹でる)
- 白身と黄身を分ける
- 白身をだし汁(または、お湯)を加えながら、ブレンダーを使ってよく混ぜ合わせる
- ポタージュ状にとろとろになるまで、(3)を繰り返す
- 離乳食用に1回分ずつに小分けできる冷凍容器に入れ、冷凍保存する
少量ずつ冷凍して使いやすくする方法
離乳食の卵白をごく少量で使いたいなら、ペースト状にした卵白を、サランラップに薄く平らに伸ばして冷凍するのがおすすめです。使う際は必要な分だけ折って解凍すればOK。残った分は冷凍庫に戻せば、次も無駄なく使えます。
アイスキューブトレーでの保存テクニック
卵白を冷凍保存する際は、アイスキューブトレーを活用するのもおすすめ。赤ちゃんの食べる量に合わせて調整できるので、離乳食作りの時短につながります。
- アイスキューブトレーに卵白ペーストを入れる
- ラップをかけて、冷凍庫に入れて凍らせる
- しっかり凍ったらキューブを取り出し、冷凍用の保存袋に入れて密閉してから冷凍庫に入れる
卵白の食感の変化を抑えるためには、急速に冷凍することが大切です。卵白をアイスキューブトレーに入れたら、アルミトレイの上に乗せて冷凍庫に入れると、凍るまでの時間を短縮できます。
冷凍卵白の解凍方法と注意点

冷凍した卵白は、電子レンジを使って解凍するのがおすすめです。加熱時間は短めに設定し、数回に分けて加熱しましょう。
途中で向きを変えたり混ぜたりすると、全体に均一に火が通りやすくなります。水分が足りない場合は、小さじ1の水を加えると、パサつきを抑えられますよ。
ごく少量の卵白を使う場合は、解凍せずにおかゆやスープに入れて、いっしょに煮るのもおすすめです。
冷凍卵白を使う際の注意点
卵アレルギーのほとんどは、「オボアルブミン」と「オボムコイド」と呼ばれる、卵白に含まれるタンパク質です。
オボアルブミンはしっかり加熱すればアレルギーを起こす可能性は低くなりますが、オボムコイドは加熱してもアレルギーを引き起こす可能性はほとんど変わりません。
初めて与える場合は必ず少量から始め、医療機関の受診がしやすい時間帯に行いましょう。アレルギー反応が出ないことを確認してから、冷凍保存を活用するようにしてください。
自然解凍と電子レンジ解凍の違い
卵に限らず、冷凍した離乳食の自然解凍はNGです!解凍時に雑菌が繁殖する可能性が高いため、電子レンジや鍋、フライパンなどで必ず加熱してから使いましょう。
なお、冷凍した卵は電子レンジを使うと、短時間で簡単に解凍できるのでおすすめです。
解凍後の水分分離を防ぐコツ
冷凍した卵白は、電子レンジを使って解凍するのがおすすめです。加熱時間は短めに設定し、数回に分けて加熱すると水分分離しにくくなります。
途中で向きを変えたり混ぜたりしながら、全体に火が通るようにしましょう。水分が足りない場合は、小さじ1の水を加えてください。
ごく少量の卵白を使う場合は、解凍せずにおかゆやスープに入れて、いっしょに煮るのもおすすめです。
離乳食に使える冷凍卵白レシピ
ここからは、冷凍卵白レシピを紹介します。ぜひ参考にして、毎日の離乳食作りに役立ててください。
卵白入り蒸しパン(離乳食完了期)

材料(6個分)
- 冷凍卵白(解凍したもの) 2個
- 薄力粉 100g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 牛乳 ※卵白と合わせて100mlになるように準備
- きび砂糖 大さじ2
- 油 大さじ1
作り方
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう
- ボウルに(1)、牛乳、卵白、きび砂糖、油を入れてよく混ぜる
- カップに(2)を入れて、1個ずつふんわりラップをかけて、500Wの電子レンジで90秒加熱する
- 様子を見ながら追加で加熱し、中まで火を通して完成
※竹串を刺して、生地がつかなければOK
卵白と野菜のふわふわスープ(離乳食後期)

材料(2食分)
- 冷凍卵白 5g
- 柔らかく煮た野菜(ほうれん草、にんじんなど) 小さじ1
- 絹ごし豆腐 20g
- だし汁 50g
作り方
- 豆腐は5mm角の角切りにする
- 鍋にだし汁を入れて沸騰させて、(1)と野菜、卵白を入れる
- 具材にしっかり火が通ったら、器に盛り付けて完成
卵白のおやき(離乳食後期)

材料(2食分)
- 冷凍卵白(解凍済みのもの) 2個分
- じゃがいも 1個
- にんじん 小さじ1
- 片栗粉 大さじ2
- 油 小さじ1
作り方
- じゃがいも、にんじんは、柔らかく煮て5mm角の角切りにする
- ボウルに(1)と卵白、片栗粉を入れて、潰しながらよく混ぜる
- フライパンに油を入れて熱し、弱火にしてから(2)を2cmほどの大きさに成型しながら入れる
- 蓋をし、途中で返しながら両面に焼き色がつくまで、蒸し焼きにする
卵白入り豆腐団子(離乳食後期)

材料(作りやすい分量)
- 冷凍卵白(解凍済みのもの) 1個分
- 鶏胸ひき肉 40g
- 絹ごし豆腐 40g
- お好みの野菜(柔らかく煮て、細かく刻んだもの) 大さじ1
- だし汁 300ml
作り方
- ボウルに、鶏胸ひき肉、絹ごし豆腐、片栗粉、野菜を入れてよく混ぜる
- 鍋でだし汁を煮立たせ、(1)をスプーンで食べやすい大きさにしながら、鍋に入れる
- 弱火で5分ほど煮て、具材に火が通ったら完成
卵白とさつまいものミニケーキ(離乳食後期)

材料(3食分)
- 冷凍卵白(解凍済みのもの) 1個
- さつまいも 50g
- 薄力粉 50g
- 牛乳(または水) 大さじ3
- ベーキングパウダー 小さじ1/4
- 無塩バター 2g
作り方
- 薄力粉とベーキングパウダーは、合わせてふるう
- さつまいもは皮を剥き、柔らかく煮る
- 別のボウルに(1)と卵白を入れて、すり潰しながらよく混ぜる
- (3)に(1)を加えて、さっくり混ぜる
- フライパンにバターを入れて熱し、(4)をスプーンで5cmほどの大きさにしながら、フライパンに入れる
- 表面がふつふつしてきたらひっくり返し、両面に焼き色をつける
- 中まで火が通ったら、完成
まとめ:離乳食で余った卵白は冷凍保存がおすすめ
離乳食で余りがちな卵白は、冷凍ストックしておくのがおすすめです。固ゆでした卵白はそのまま冷凍すると固くなってしまいますが、ペースト状にすれば食感の変化が気にならず、赤ちゃんの離乳食にも安心して使えます。
ただし、離乳食の卵白の冷凍期間は1週間です。また、卵白を与える際はアレルギー症状に注意し、ごく少量から食べさせるようにしましょう。
赤ちゃんは消化器官が未熟で、細菌感染による食中毒の心配もあります。離乳食に使う卵は、新鮮なものを選ぶことが大切です。
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