離乳食に卵を使う際の茹で時間|安全な調理法と注意点

「離乳食でゆで卵を使うとき茹で時間がわからない」「卵はどのくらい加熱すればいい?」そんな疑問やお悩みを抱えていませんか?
離乳食用の卵はしっかり加熱することが大切です。しかし、卵の調理方法はさまざまで、中まで火が通ったのかをどうやって判断すればいいのかわからないですよね。
そこで今回は、卵の茹で時間と安全な調理方法について詳しく解説します。さらに、離乳食で卵を使う際の注意点についても紹介していますので、育児で忙しいママやパパはぜひ参考にしてください。
離乳食での卵の茹で時間|初期・中期・後期別

離乳食は中までしっかり火を通すことが必要不可欠。以下では、赤ちゃんの月齢別に卵の茹で時間について解説します。
離乳食初期:卵黄だけを使う場合
離乳食初期に使うゆで卵の茹で時間は、沸騰したお湯で約20分が目安です。
離乳食初期は、固ゆでした卵黄(黄身)を裏ごししたものを、ごく少量から与えるようにしましょう。食べづらそうであれば、お湯を加えてペースト状にしたものを与えてください。
大人が食べる場合の固ゆで卵の茹で時間は、沸騰したお湯で12分程度ですが、初めて卵黄を与える場合は大人用よりも長めの茹で時間にするのが基本。しっかり中まで火を通したものを、食べさせましょう。
離乳食中期:全卵を使う際の注意点
卵黄に慣れたら固ゆでした卵の卵白(白身)を与え、徐々に全卵を与えるように進めていきます。卵白を使う場合も卵黄と同様に、沸騰したお湯で約20分ほどゆでた卵を使います。
初めて卵白を食べさせる場合は、アレルギー症状に十分注意しましょう。食物アレルギーを起こしやすいのは、卵黄よりも卵白です。まずは、平日の午前中など万が一のときに受診しやすい時間帯を選び、耳かき1杯程度のごく少量から与えるようにしましょう。
離乳食後期:スクランブルエッグや茶碗蒸し
スクランブルエッグや茶碗蒸しは、ゆで卵と違い半熟状態になりやすいため、注意が必要です。
離乳食用のスクランブルエッグは全体の色が均一か、透明な部分が残っていないかをしっかり確認しましょう。ふんわり仕上げたいからといって弱火で調理してしまうと、中まで火が通らないことも。安全のためにも、中火でしっかり加熱するようにしましょう。
茶碗蒸しの加熱状態は、竹串をさして確認するのがおすすめです。竹串を抜いた後、透明な出し汁が出てくれば火が通っています。
離乳食で卵を安全に使うための茹で方

以下では、離乳食で卵を安全に使うための基本の茹で方を紹介します。ゆで卵を使った簡単レシピも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
固ゆで卵の作り方と茹で時間
固ゆで卵の茹で時間は、沸騰したお湯で約20分が目安です。卵白のアレルゲンが卵黄に移行する可能性があるため、離乳食初期で、卵黄のみ食べさせる場合は、茹でたらすぐに卵白と卵黄を取り分けてください。
- 鍋に卵と、卵がかぶるくらいの水を入れて火にかける
- 沸騰後、約20分間ゆでる
- 冷水にしばらくつけてから、殻を剥く
- 半分に切り、卵黄と卵白に取り分ける
茹で卵を使った離乳食レシピ3選
【離乳食初期(生後6ヶ月~)】卵がゆ
おかゆ10gと卵黄をごく少量加えて、すり鉢などでよく混ぜて完成。
※水分が足りない時は、お湯やだし汁を加えてください。
【離乳食中期(生後7ヶ月~8ヶ月)】かぼちゃサラダ
かぼちゃ20gをラップに包み、600Wの電子レンジで約40秒加熱。卵黄を加えてすり潰し、お湯を加えて食べやすい固さにのばして完成。
【離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月)】卵のおでん風
ゆで卵は1cm角、大根とにんじんを7mm角に切る。鍋にだし汁と、卵・大根・にんじんを入れて、弱火でじっくり煮る。野菜が柔らかくなったら、器に盛り付け、煮汁をかけて完成。
卵を潰すときのポイント
離乳食初期は、赤ちゃんが飲み込みやすいよう、卵黄を細かく刻み、茶こしやこし器などで裏ごししましょう。お湯やだし汁を加えてブレンダーで潰すのもおすすめです。
離乳食中期はすり潰し〜2〜3mm角程度の刻み、離乳食後期は4〜5mm角程度が目安です。潰す際は、ボウルにゆで卵を入れて泡立て器の先端で潰すと細かくなります。
卵アレルギーを防ぐためのポイント

卵は、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンを含む食材です。離乳食用で与える際は、赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に合わせて、段階的に進めましょう。
少量から始める食べさせ方
卵は、おかゆや他の食材に慣れた生後6ヶ月頃から、離乳食に使えます。初めて卵を食べさせる場合は、ごく少量の卵黄から。固ゆでした卵黄を、耳かき1杯程度の分量から始めます。
そのままだと赤ちゃんが食べづらいので、赤ちゃんが食べやすいようにお湯やだし汁を加えてペースト状にしたものをスプーン小さじ1杯程度を与えてみましょう。食べて問題なければ、少しずつ量を増やしていき、最終的には卵黄1個分を目安に与えます。
異常が見られたときの対応方法
異常が見られたときは、まずは口や手を洗って食べ物を取り除いてください。赤ちゃんが元気で、体の一部が少し赤くなっている程度なら、診療時間内にかかりつけの病院で診てもらうようにしましょう。
ただし、赤みが広範囲で赤ちゃんが痒そうにしている、辛そうな状態の場合は注意が必要です。万が一、以下の症状が現れた場合には、早急に受診する必要があります。
- 乾いた咳をしている
- ぐったりしている
- 顔色が悪い・唇が紫色になっている
- ゼーゼーしている
- 激しい下痢・嘔吐の症状がある など
アレルギー症状の疑いで受診する際は、以下の内容を聞かれる場合が多いです。正しく答えられるよう、しっかりチェックしておきましょう。
- いつ・何を・どのくらい食べたか
- 症状はいつから発生したのか
- どのような症状が起きているか(写真に撮っておくのもおすすめ)
- 他の食物アレルギーの有無 など
離乳食で卵を使う際のQ&A

離乳食で卵を使う際のQ&Aをまとめました。ぜひ参考にして、離乳食の卵に関する疑問を解消しましょう。
半熟卵はいつからOK?
半熟卵や生卵は、3歳から与えるのが目安です。3歳以下の小さなお子さまの場合は、消化機能や免疫機能が未熟のため、サルモネラ菌などの食中毒やアレルギーのリスクが高まります。
また、3歳以上のお子さまでも、加熱した卵は問題なく食べられる一方で、生の状態ではアレルギー症状が出る場合があります。
そのため、半熟卵や生卵を初めて食べる際は、お子さまの様子をしっかり観察し、アレルギー症状が現れた場合にはかかりつけ医に相談しましょう。
参照:公益財団法人日本食品衛生協会「卵の衛生的な取扱いについて」
卵白を使うタイミングは?
卵白を使うタイミングは、卵黄1個分を食べられるようになってからが目安です。卵白は卵黄よりもアレルギーを起こしやすいため、しっかり加熱した卵白をごく少量(耳かき1杯)から与えるようにしましょう。
茹で卵が固くなりすぎた場合の対処法
茹で卵が固くなりすぎたら、細かくすり潰してからおかゆやスープと一緒に煮込んで柔らかくするなど、赤ちゃんが食べやすい状態にすると良いでしょう。
または、離乳食ではなく大人用の料理に加えるのもおすすめ。例えば、きゅうりやハムと一緒に細かく刻み、マヨネーズを加えると美味しい卵サラダが完成します!
まとめ:離乳食の卵は中までしっかり加熱しよう
離乳食のゆで卵の加熱時間は、沸騰したお湯で約20分です。初期は、卵黄をごく少量から与えるようにしましょう。スクランブルエッグは中火でしっかり加熱し、全体の色が均一か、透き通った部分がないかを確認しましょう。
茶碗蒸しの場合は、中心部に竹串を通し、透明な汁がでてくればOKです。アレルギー対策のためにも、離乳食の卵はしっかり中まで火を通すようにしましょう。
安心・安全に離乳食を進めたいなら、「かっぱの健卵」がおすすめ!
「かっぱの健卵」は、大熊養鶏場で製造している卵です。
大熊養鶏場では、化学物質や毒素を一切排除した餌と、清潔な飼育環境にこだわっています。
そんな大熊養鶏場で育った健康な鶏から産まれた卵は、新鮮で生臭くないのが特徴です。赤ちゃんから大人まで、美味しく召し上がれます。
安心・安全な卵をお探しの方は、ぜひ「かっぱの健卵」をお試しください。
かっぱの健卵の3つのこだわり